植物で防犯! 生垣の魅力いろいろ
生垣は、生きている樹木や植栽を外周部に仕切りとして用いることで、長年に渡り人々に愛されてきました。
植物で外周部を仕切るということは、防犯面で役割を果たせるのかといった心配が挙げられることもありますが、生垣は外周部の仕切りとしてしっかりと活躍してくれるものです。
生垣に適した様々な樹種の特徴を活かすことで、住まい手の様々なニーズにも対応してくれます。
今回は、そんな生垣の魅力をお伝えします。
そもそも生垣の役割って?
生垣の最大の役割は、目隠しと境界の仕切りです。また、背の高いものは防火や、道路からの防音の役割も果たしてくれます。さらに風や直射日光を避け、人や動物の侵入も防ぎます。
生垣の高さによって主な役割は分けられます。
1m程度のものは仕切りの役割。
2m程度のものは目隠しの役割。
3m程度のものは強風や、もらい火を防止する役割。
基本的には境界上に設ける塀やフェンスと役割的には同じですが、生きた植物なので景観的に好ましく町並みを美しくする役割を担うことも期待できます。
生垣は生きた植物であるため、もちろん成長して形が崩れたり、境界を侵す恐れもあります。ですから、定期的に剪定やメンテナンスを行う必要があります。
樹種の特徴を活かして素敵な生垣づくりをしよう!
生垣に適した樹種は、以下のような特徴が挙げられます。
・枝葉が密生して成長する
・デリケートでなく、適応性が高い
・病気や虫害、刈り込みに強い
メンテナンスがあまり必要なく、強い植物が適しています。その上で特性を活かして生垣づくりができるといいですね。
生垣として特に期待できる効果と、代表的な樹種をご紹介します。
【敷地への侵入防止・防犯効果】
*アカバメギ
秋には紅葉し、枝に細くて鋭いトゲがあります。
*コノテガシワ・エレガンティシマ
ヒノキ科の常緑針葉樹で、3~5mに成長します。
【目隠し】
*サンゴジュ
常緑樹で、赤い実をつけ、葉に光沢があり密生します。樹高は8m程にまで成長します。
*チャノキ
刈り込みをすることで枝葉が密生する特徴から、目隠し効果が期待できます。刈り込みに強いため、自由な形にして楽しむこともできますよ。
【花や香りを楽しむ】
*バラ
美しい花を咲かせ、葉や枝にトゲがあることで防犯効果が期待できます。
*カロライナジャスミン
つる性のため、フェンスなどに巻き付けて育てることで密に葉を茂らせます。目隠し効果も美しい花と香りも楽しむことができます。
*寒椿
常緑性の低木で、1~3mに成長します。冬になるとピンク色の花を咲かせてくれます。
生垣の最大の魅力は、生きた植物ならではの個性や特徴があることと言えます。生垣のメリット・デメリットを理解した上で、生垣の採用を検討してみてくださいね。