環境を整えて待つ! 野鳥の来る庭のつくりかた
朝、鳥のさえずりで目覚める。または、自宅で過ごすひとときにふと庭に目を遣ると、そこでくつろぐ愛らしい野鳥の姿を愛でる……。そんな楽しみを実現したいと思ったら、あなたの庭に、野鳥がひととき羽を休めたくなるような環境を作ってみては。
まずはバードバスをつくろう
バードバスは、野鳥にとっての水飲み場であり、また水浴び場でもあるくつろぎの場。浅く水が張られた、広めのスペースを用意します。
大き目の平皿と小石があれば、手軽に自作することが可能。平皿の中に、野鳥が中で滑らないための足場として小石を敷き詰めます。浅く(水深1cm程度)水を張って庭に置けば、できあがり!
茂みや物陰が近くにあると、猫などに襲われる危険があるので野鳥はなかなか近づきません。見通しのよいところに設置して、毎日水を換え、きれいな状態を保てば、数週間ほどで、少しずつ野鳥が集まるようになるでしょう。
実のなる木を植えよう
実のなる木は、野鳥にとって、エサ場にもなり、住処にもなる重要な場。木の花や蜜、また木に集まる虫もエサになりますが、やはり実や種があれば、より野鳥が集まりやすいといえます。
餌台を設置し、餌を与えて餌付けするという方法もありますが、生態系を乱す可能性も懸念されるので、餌の少ない真冬にのみ設置し最低限にとどめるなどの配慮が重要です。
巣箱を設置しよう
木の穴に巣づくりするシジュウカラなどは、巣箱を設置してあげるのも有効です。巣箱の取り付け場所は、ネコや蛇に襲われることのないよう、2メートル以上の高さを確保しましょう。
実際に巣箱が使われるのは、10月ごろから巣立ちを迎える春過ぎまで。設置はシーズン前に済ませ、毎年使うならシーズンオフには必ず巣箱の中を掃除してあげるとよいでしょう。
野鳥が来る庭には、木々の緑や花の美しさとはまた別の華やかさがあるもの。まずはバードバスから、早速始めてみませんか?