日陰ならではの庭づくり「シェードガーデン」を楽しもう
たとえ日当たりのよい立地であっても、庭の北側や家屋の影、塀ぎわなど、どの家の庭にも大なり小なり、日陰の部分があるはず。その貴重なスペースを「日当たりが悪いから」と、ガーデニングを楽しむ領域から除外してはいませんか?
そこで、心当たりのある人にぜひチェックしてほしい、日陰ならではの趣ある庭づくりを楽しむ「シェードガーデン(shade garden)」の知恵を紹介します。
シェードガーデンって?
シェードガーデンとは本来イギリスやフランスなどで楽しまれているもので、広い庭に大きな木を植え、あえて作った半日陰を利用して花を育て、その木陰でランチやティータイムがてら花を愛でること、またはそのスペースをさす言葉です。
住環境がまったく異なる日本では、理由はともあれ庭にある半日蔭・日陰スペースや、その環境を生かして楽しむガーデニングを指す言葉として使われています。
シェードガーデンは入念な環境チェックから
我が家の庭にシェードガーデンに適したスペースを見つけたら、まずは一体どの程度日当たりが悪いのかを見定めることが重要です。
そのシェードガーデンには1日中まったく日が当たらないのか、日が当たる時間もあるならその長さや時間帯はどうか。季節による変化はどうか。またそもそもその日陰を作っている障害物はなんなのか。よく観察することで、その環境で育てるのに適した植物を見極めましょう。
シェードガーデンで重要なのは“通気性”
またシェードガーデンの日当たり以外の環境もしっかりとチェック! シェードガーデンは日陰ゆえ、どうしても湿気がこもり、湿度が高くなりがちなので、日なた以上に土壌の水はけのよさが重要になります。
植え付ける前にしっかりと確認するとともに、あとでコケやカビなどが発生してしまうことのないよう、風通しをよくする工夫もしっかりと。密集させて植えたりせず、株ごとに間をしっかりとあけて植えることで風通しを確保するなど、シェードガーデンの環境に応じた工夫を心がけるとよいでしょう。
お庭のデッドスペースを活かせるシェードガーデンに、ぜひチャレンジしてくださいね!
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