ガーデニングがストレス解消にいいって本当?
レジャー白書2015(公 益 財 団 法 人 日 本 生 産 性 本 部)のリリースによると、余暇活動としての「園芸、庭いじり」への参加人口は3,000万人というデータが発表されています。人気順位としては全体の15位で、昨年と変わらず上位にランキングされています。
「ガーデニング」という言葉が流行語大賞になったのは、もう18年も前のこと。一時的なブームにとどまらず、現在もたくさんの人たちがガーデニングを楽しんでいるのですね。そんなガーデニング人気の秘密は、ガーデニングが持つ癒しの効果にあるのかもしれません。
実は、欧米では「園芸療法」という言葉が非常にポピュラーです。英語だと、horticultural therapy(ホーティカルチュアル・セラピー)といいます。この園芸療法は、第二次世界大戦後、心に傷を負った兵士の心のケアのために取り入れられた事で、アメリカで一気に広まったそうです。
ではなぜガーデニングがストレス解消につながるのでしょう?
ガーデニングがストレス解消になる理由とは?
(1)ガーデニングが五感を刺激する
土のひんやり・しっとりした質感に触れたり・独特な匂いを嗅いだり、きれいな花・目に鮮やかな緑を見たりと、ガーデニングをすると五感が刺激されます。実際に手を動かして作業をすることで、無心になれるという効果も。
(2)土の中にいるバクテリアがセロトニンの分泌を促す!?
幸せホルモンといわれる「セロトニン」の分泌を促すバクテリアが土の中に生息している、という海外の研究発表も出ていたりします。ガーデニング時に呼吸をすることで、このバクテリアが体の中に取り込まれるそうです。
ハイキングなどで自然の中に身を置いて深呼吸をするとリフレッシュできるのには、こういう理由があるのかもしれませんね。
実際に日本でも園芸療法は注目されていて、園芸療法を学ぶ団体や学校ができたり、高齢者施設での活動にガーデニングを取り入れたりしているところもあるのです。
パソコンやスマホに触れ合う時間が多い現代だからこそ、自然の持つ癒しの力がより一層効果を発揮するのかもしれません。普段、室内でパソコンに向かいっぱなしな職業の人ほど、ガーデニングが効果的なストレス解消法になりそうですね。
まずは、手軽なガーデニングとして小さな鉢植えを育てるところから始めてみてはいかがでしょうか?